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バスタブ曲線(故障率曲線)とは

バスタブ曲線とは?

縦軸に故障率、横軸に時間を取って、この関係を図示したものをバスタブ曲線という。

曲線の形状がお風呂の浴槽に似ていることからこのような名前が付いたと言われている。

時間の経過により、初期故障期間、偶発故障期間、摩耗故障期間の3つに分けられる。

 

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◆phase1:初期故障期間

時間の経過とともに故障率が減少していく期間であり、故障率減少型(DFR: Decreasing Failure Rate)と言われる。

この期間には、設計ミス、製造工程の潜在的欠陥などが表れる。

したがって、なるべく早く欠陥を見つけて除去する必要がある。

 

◆phase2:偶発故障期間

初期故障期の次には、一般的にかなりの長時間にわたって故障率が一定の期間が続く。

これを故障率一定型(CFR: Constant Failure Rate)と言う。

またこの期間の長さを耐用寿命という。

 

◆phase3:摩耗故障期間

偶発故障期の後には、故障率が時間とともに増加する期間が続く。

そのため、故障率増加型(IFR: Increasing  Failure Rate)と言われる。

一般に摩耗や劣化によって寿命が尽きてくる時期である。

 

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