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読書メモ:「一流の時間の使い方」 中谷彰宏

 

一流の時間の使い方

一流の時間の使い方

  • 作者:中谷 彰宏
  • 発売日: 2015/03/17
  • メディア: Kindle版
 

Kindle Unlimitedで見つけたので読んでみたら、面白い!
中谷氏の著書はこれまでも何冊か読んでいるが、学びを得るためには、すなおな心でまっすぐ受け取ることが重要だと思う。この手の本で、主張の根拠や出典を気にしたりするのは野暮である。心に響いたことはそのまま受け取って、自分の生活の中に一つでも取り入れることができたら本1冊の費用なんてたかが知れている。
今回読んでみて、時期的なこともあると思うが、特に仕事のスピードアップ(=単位時間あたりの生産性向上)のところに多くマーカーを引いた。
最大の学びは以下の文章。この文章と出会えただけでも今の自分には十分すぎるくらいのリターンだ。

”面白いことに、スピードと正確さは相反することではなく、比例関係にあります。
スピードを速くすればするほど、正確さが増すのです。
スピードが遅くなればなるほど、正確さがなくなります。”

 

 *

 

以下、読書での私的メモ。

 

二流の人は「思っている」時間が長いのです。(中略)
選ぶ作業が入ると遅れます。
選ぶ人は、結果として永遠に始められなくなります。
何がベストかはわかりません。
選んだあとに、もっと面白いものが出る可能性もあるのです。
 
 
スピードを遅くする言葉が「なんで」です。
失敗した時に、一流の人はリスタートが速いのです。
「次はどうしよう」と、すぐに次の作戦を考えます。
二流の人は失敗した原因を考えます。二流の人に教わると、「失敗した原因をまず考えなさい」と言われます。
 
 
忙しいと思ったら、仕事を減らすのではなく、仕事を増やしてみます。
仕事を増やすと、根本的にやり方を変えなければならなくなります。
仕事を変えても、スピード感は変わりません。
職場、上司、環境、仕事量を変えても、スピードは何も変わらないのです。
仕事のやり方を変えることによってのみ、スピードは変わります。
そのキッカケは、仕事の量を増やすことです。
 
 
スピードを上げられない二流の人の言いわけは「正確にやりたいから」です。
スピードと正確さは、常に求められることです。
私は消防大学校の幹部クラスで、これから消防署長になる消防司令の授業をしています。
消防署の消火活動は、スピードと正確さの2つが求められます。
面白いことに、スピードと正確さは相反することではなく、比例関係にあります。
スピードを速くすればするほど、正確さが増すのです。
スピードが遅くなればなるほど、正確さがなくなります。
忙しい人ほど仕事がきちんとしていて、ヒマな人ほど仕事がだらけてしまうのと同じです。
 
 
スピードを上げるには、力まないことです。
「最高の企画を提出しよう」と力んでしまうと、遅くなってしまうのです。
それよりは、「たたき台として、見てもらおう」というリラックス感が、スピードを上げるのです。
 
 
「しつこく、あっさり」より、「あっさり、しつこく」