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読書メモ:『「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。』 千田琢哉

 

「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。

「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。

 

すらすら読めて読了までの時間が短いのに、それでいて学びが多いのが千田氏の著書。最近残業が非常に増えてきて、なにか活路を見出したいと思って手に取った内の1冊。本書で説かれる50個以上の習慣の中で、最も良い学びになったのは、1番に出てくる「”はじめの1分”に神は宿る」だ。これだけでもこの本を買ったリターンは充分にある。気乗りしないことだと、つい万全の態勢を整えてから取り掛かろうと考えてしまうけど、結局それは着手を先延ばしにしてるだけであって、後から時間も気力も足りなくなって自分の首を締めることになる。準備が不十分でも何でも良いから、まず1分だけ手をつけてみる、この重要性を肝に銘じる。ちなみに2番目に出てくる「気合いは不要。黙ってスッとやる。」もこれはこれで面白い。千田氏の本は、著者は大真面目で書いているのだろうけど、第3者的立場で読んでいて笑ってしまうところがあったりする。そこがまた魅力的だ。

 

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以下、読書での私的メモ。

 

”はじめの1分”に神は宿る。
 
 
20代でスタートダッシュを鍛えていない人間を、30代以降で矯正しようとしても相当に難しい。もちろん、30代以降でも矯正することは不可能ではないが、たとえばこうして本を読んで知識を得たら、読み終えて即、行動ができるような素直な人に限られる。では、具体的にどうすればいいのか。それは「つべこべ言わず、とりあえず1分間だけやってみる」ということだ。
とりあえず、パソコンの電源を入れてみる。とりあえず、本に折り目をつけて1ページ読んでみる。とりあえず、ペンを握って紙に何かを書いてみる。
”はじめの1分”に神は宿るのだ。
とりあえず、はじめの1分だけ仕事をやってみると、そのままズルズルと時間が経って自然に仕事に没頭しているものだ。「とりあえず1分」のつもりが、1分では済まなくなるというわけだ。
 
 
気合いは不要。黙ってスッとやる。
 
 
人生というのは決断の連続であり、決断の集大成が人生を創っている。今のあなたがあるのは、生まれてから今日までの決断の結果である。もし、本気で人生を変えたければ、決断を変えるべきである。
 
 
決断は結果が正解か不正解かよりも、そのスピードこそが最重要。
 
 
強調しておきたい”ビジネスの初歩知識”
ビジネスにおいて大切なのは、あなたがそれをどう思うかではない。決定権者が、それをどう思うかがすべてである。ここを押さえておかないと、いつまで経っても結果を出せず、出世もできないことになる。
 
 
ランチは「抜き」「独り」「格上」から選ぶ。
 
 
真似る時は、あなたがオリジナルを超えようとした痕跡を、必ずどこかに残すことだ。そうすることで、オリジナルへの敬意と感謝を示すことになる。単なる猿真似では「劣化版」でしかなく、それではオリジナルに申し訳ない。
 
 
要は、いい意味で食事にダラダラと時間をかけることによって、食事の絶対量を減らしてしまえばいいのだ。お金持ちで美食家なのに、スリムな体型を維持している人たちがいるが、皆、時間をかけて食べている。