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エンジニアの仕事効率を上げる知識をシェアするブログ/QC統計手法/公差設計・解析/TPS(トヨタ生産方式)

機械工学

ハザードとリスクの違い:製造業における理解を深める

製造業における「ハザード」とは、危険や危害を引き起こす可能性のある要因や状況を指します。 自然災害や人為的な事故など、様々な形で発生するこれらのハザードは、従業員の安全や企業の運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。 本記事では、ハザード…

電蝕(でんしょく)とは何か?金属腐食の原因と対策

電蝕(でんしょく)とは、異なる種類の金属が触れ合っているときに、その接触部分が腐食してしまう現象のことです。特に、水のような液体がある環境で起こりやすいです。例えば、鉄と銅が一緒に使われている場所で、鉄が錆びてしまうことがあります。 本記事…

ACモーターとDCモーターの違いを分かりやすく解説!

ACモーターとDCモーターの基本構造 モーターは、電気エネルギーを機械的な動きに変換する装置です。 ACモーターは交流電源を使用し、電流の方向が周期的に変わります。 一方、DCモーターは直流電源を使用し、電流の方向が一定です。 ACは「Alternating Curre…

モータの定格出力[kW]と回転速度[rpm]からトルクを計算する

モーターのトルクは、機械工学や電気工学において重要なパラメータです。 特に、モーターの定格出力からトルクを計算する方法は、モーターの性能を理解し、適切に選定するための重要な手法です。 この記事では、定格出力と回転速度の関係を解説し、それを用…

加工材料の熱処理の基本はコレ!全体像と代表的な熱処理について

加工材料の知識がやさしくわかる本 作者:西村 仁 日本能率協会マネジメントセンター Amazon 金属材料への熱処理とは 熱処理とは、金属などの素材を適当な温度に加熱し冷却することで、金属の物理的および機械的性質を変化させる温度処理のこと。 特に鉄鋼材…

材料の硬さの測定方法 「押し込み試験法」と「動的硬さ試験法」

加工材料の知識がやさしくわかる本 作者:西村 仁 日本能率協会マネジメントセンター Amazon 材料の硬度とは 材料の硬さは「硬度」で表される。 硬度とは、材料の表面または表面近傍の機械的性質の一つであり、材料が異物によって変形や傷を与えられようとす…

加工材料の性質は「機械的性質」「物理的性質」「化学的性質」の3つで考える

加工材料の知識がやさしくわかる本 作者:西村 仁 日本能率協会マネジメントセンター Amazon 材料の性質 材料の性質は、大きく以下の3つに分けられる。 1.機械的性質・・・外部からの力に対する性質 2.物理的性質・・・重さや電気、熱に対する性質 3.化学…

サーボ機構のための機械要素で必須となる「減速機」について

減速機とは 減速機とは、モータなどの動力源とプロペラなどの被動機の間に設置され、歯車等で動力の回転速度を減じて出力する機械装置である。 出力として、減速比(歯数比やプーリー比)に比例したトルクを得ることができる。 減速機 - Wikipedia 例えば、…

ロボットを構成する3つの要素技術ー知能・駆動・センサー

トコトンやさしいロボットの本 (今日からモノ知りシリーズ) 発売日: 2015/11/27 メディア: 単行本 ロボットは構造的にも機能的にも複雑な機械だが、構成している要素技術は以下の3つに大別される。 1.知能・制御系 2.駆動・構造系 3.センサ系 知能・…

急成長する産業用ロボット市場ー生産台数と導入地域ー

トコトンやさしいロボットの本 (今日からモノ知りシリーズ) 発売日: 2015/11/27 メディア: 単行本 日刊工業新聞社『今日からモノ知りシリーズ ロボットの本』を読んでいる。 産業用ロボットの市場に関して、 ”現在、世界中で稼働している産業用ロボットの台…

産業用ロボットの種類ー垂直多関節・スカラ・直交・パラレルリンクー

産業用ロボットとは? グーグルで「産業用ロボット」と検索画像を表示させると、以下のようなページ一覧が表れる。主に製造分野で導入される腕の形状をした加工用途ロボットだ。私自身も普段の仕事で「ロボット」という言葉を使う時は、これらを意味して使う…

「ロボット」の広義/狭義の定義とは?

「ロボット」の広義/狭義の定義とは? ロボットという言葉の定義は非常に幅広いため、人によって捉え方が異なる。 一般的に日本のアニメ作品でガンダムはロボットと考えられているが、人が乗って操縦するだけなら建設機械や農業機械と変わらないはずなので…