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エンジニアの仕事効率を上げる知識をシェアするWeb記事/QC統計手法/公差設計・解析/TPS

生産工学-品質管理

初心者でもわかる:尖度(せんど)と歪度(わいど)の違い

製造業の現場で品質管理や統計解析を行う際、データの分布特性を把握することは非常に重要です。 その中でも「尖度(せんど)」と「歪度(わいど)」は、データの形状を理解するうえで欠かせない指標です。 本記事では、尖度と歪度の基本的な意味から違い、…

小集団活動の進め方とは?製造業の現場力を底上げする実践ガイド

製造業の競争力を高めるうえで欠かせないのが、現場の改善力です。 その中心にある「小集団活動」は、現場の従業員が自ら課題を発見し、チームで改善に取り組む仕組みです。 品質・生産性・安全性の向上はもちろん、コミュニケーション活性化や人材育成にも…

QMS(品質管理システム)の全体像を5分で理解!基本・事例・課題を徹底解説

製品やサービスの品質に対する期待が高まる中、企業の競争力の源泉として「QMS(Quality Management System/品質管理システム)」が改めて注目されています。 ISO 9001に代表されるQMSは、品質を一過性のものではなく「仕組み」で保証する枠組みです。 2020…

CCP(重要管理点)とは何か?HACCPの原則に基づいた食品安全管理

食品の安全性確保において、今や常識となりつつある「HACCP(ハサップ)」。 この中核を成すのが「CCP(Critical Control Point/重要管理点)」です。 2021年6月から、日本でもすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務化されました(食品衛生法…

【保存版】QCストーリーのやり方を実例で学ぶ|3つの型と現場での活用術

QCストーリーにはいくつかの「型」が存在しており、目的や状況に応じて使い分けられます。 この記事では代表的な3つの型を紹介し、それぞれのメリット・デメリットや実際の適用事例を解説します。 QCストーリーとは? 問題解決型QCストーリー 問題解決型QCス…

多品種少量生産におけるMSAの実施ポイントと注意点

「うちの現場は多品種少量生産だから、MSAなんて無理だよ」 そう感じている現場リーダーや品質担当の方も多いのではないでしょうか。 確かに、多品種少量生産では同一製品がまとまった数で流れることは少なく、MSAの前提条件(繰返し測定、一定条件下の再現…

スペック外でもOK?「許容範囲」と「管理範囲」の違いとは

製造現場で「スペック外なのに、なぜかOK判定になっている」といった混乱が起きることはないでしょうか? その背景には、「許容範囲(スペック)」と「管理範囲(管理限界)」という、2つの異なる概念の混同があります。 品質管理の基本として知っておきたい…

PPM(Parts Per Million)とは?不良率の可視化と目標設定方法

製造業や品質管理の現場で頻繁に使われる「PPM」という指標。特に量産製品においては、顧客との品質保証契約や内部KPIとして使われるケースも多く、「10PPMを切ること」などが目標として掲げられることがあります。 本記事では、PPMの定義や計算方法から、目…

製造業が知っておくべきIATF認証取得におけるPPAPの役割

製造業、特に自動車産業において、品質管理は競争力の源泉です。その中でもIATF16949の取得は、グローバル市場で信頼を得るための重要な品質基準となっています。 この記事では、IATF認証取得における重要要素の一つである PPAP(Production Part Approval P…

製造業の品質保証に欠かせないRun@Rateとは?目的と実施方法を解説

製造業の現場では、新規ラインの立ち上げや工程変更の際に、「Run@Rate(ラン・アット・レート)」という用語がよく使われます。これは単なる稼働テストではなく、製造ラインが量産に耐えうる能力を有しているかを検証するための重要な工程です。 Run@Rateと…

3点識別試験とは:官能検査・官能評価

官能検査(Sensory Testing)や官能評価(Sensory Evaluation)は、食品や化粧品、香料などの品質を評価するための重要な手法です。 その中でも「3点識別試験」は、特にシンプルで効果的な手法として広く利用されています。 本記事では、3点識別試験の基本概…

維持と保持の違い:文書化した情報 QMS

品質マネジメントシステム-要求事項(JIS Q 9001:2015)の規格で 文書化した情報の管理について要求されています。 文書化した情報には、文書と記録があり、記録は文書の一種です。 規格ではこれを識別するため、 文書に対しては”文書化した情報を維持する…

初期流動管理とは:量産開始後の品質保証ステップ

量産開始後の初期流動管理は、製品が市場に投入される際の生産効率と品質を確保するために必要不可欠なプロセスです。 この期間は、特に初期段階において不具合が発生しやすく、製造工程がまだ安定していないため、特別な管理体制が求められます。 初期流動…

P-FMEA活用による故障モードの特定と影響評価

製造業における品質管理やリスク管理の重要性が高まる中、P-FMEA(プロセスFMEA)は非常に有効な手法として注目されています。 本記事では、P-FMEAにおける「故障モード」について詳しく解説します。 P-FMEAとは? 故障モードとは? カテゴリ①:物理的故障 …

ゲージR&R(GRR)の基礎知識:測定システムの信頼性を確保する方法

ゲージR&R(Repeatability:反復性とReproducibility:再現性)は、測定システムの精度を評価するための手法です。 特に製造業や品質管理の分野で重要です。以下に詳細を説明します。 関連記事 instant.engineer ゲージR&Rとは? ゲージR&Rの基本概念 ゲージR&…

MSA(測定システム解析)とは?測定器の再現性と繰り返し性

MSA(測定システム解析)は、主に製造業で測定器の信頼性と精度を評価する手法です。 再現性、繰り返し性、直線性、安定性、かたよりなどを分析し、測定器が正確なデータを提供できるかどうかを判断します。 MSA(測定システム解析)とは? MSAの目的 MSAの分…

工程能力指数cpkと工程性能指数ppkの違いについて詳しく解説

日々の業務で品質管理の指標として「Cpk」と「Ppk」の用語を耳にすることがあるかと思います。 しかし、これらの指標が何を意味しているのか、そしてどのように異なるのかを正確に理解している方は少ないかもしれません。 本記事では、品質管理において重要…

今さら聞けない!工程能力指数Cp,Cpkは品質管理の超基本:両者の違いとは?

工程能力および工程能力指数とは 工程能力(Process Capability)は、製造プロセスやビジネスプロセスが設計要件や仕様にどの程度合致し、安定した品質を提供できるかを評価するための指標や概念のこと。 もう少し簡単に言い換えると、 工程能力とは、”定め…