平均故障間隔(MTBF)とは
システムが連続稼働できる時間の平均値のことで、
言い換えるとある故障から次の故障までの平均的な間隔のこと。
MTBFは修理系(修理しながら使うシステムや機械)で使う指標であり、互いに隣り合う故障期間の動作時間の平均値である。
この数値が大きいほど信頼性の高いシステムであるといえる。
信頼性とは、どれだけ故障せずに連続して使用できるかを意味する。
MRBF: Mean Time Between Failures
例えば、MTBF10,000時間であれば、平均すると10,000時間は連続して使用できることを意味し、逆に言えば1000時間ごとに故障が発生するとも言える。
MTBFは、次の計算式で求めることができる。
MTBF = システムの稼動時間÷故障回数
また、MTBFは故障率λ(件/時間)の逆数で表すことができる。
故障率
平均修復時間(MTTR)とは
故障したときの修理のしやすさで「整備性」を表す指標。
修理によってシステムが停止している時間を示し、短い方が望ましい。
この数値が大きい場合、それだけ復旧に時間を要していることになり、可用性が高いとは言えない。
MTTR: Mean Time To Repair
例えば、MTTR15分は、平均すると15分間で修理が完了することを意味する。
MTBFとMTTRの考えを図示したグラフを意味する。これらは、生産設備の実力を表すのによく用いられる。
平均故障寿命(MTTF)とは
修理系ではMTBFを指標として用いるが、一方で、非修理アイテム(再生不可能なアイテム、すなわち使い捨て品)が故障するまでの平均値は「平均故障寿命(MTTF)」と表現し、同様に耐久性の指標として用いられる。
MTTF: Mean Time To Failure