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エンジニアの仕事効率を上げる知識をシェアするブログ/QC統計手法/公差設計・解析/TPS(トヨタ生産方式)

トヨタ生産方式における「少人化」とは:「省人化」との違い

少人化による真の能率向上 生産現場において一番重要視されるムダは「つくりすぎのムダ」です。 (トヨタ生産方式の7つのムダの中でも筆頭に挙げられる。) このつくりすぎのムダにより「運搬のムダ」が発生し、保管場所が必要となることで「在庫のムダ」が…

トヨタ生産方式における「標準作業」とは:必要数でタクトを決める

標準作業とは 標準作業とは、人の動きを中心として、ムダのない効率的な生産を行う作業のやり方(=作業のお手本)のことです。 標準作業をつくる目的は、つくり方のルールの明確化であり、改善の道具にするためのもので、「標準のないところに改善はない」…

実験の精度を高める創始者R.A.フィッシャーの3原則

実験計画法とは 実験計画法とは、効率の良いデータの取得方法を計画し、適切な解析結果を与えることを目的とする統計的手法で、イギリスの統計学者ロナルド・A・フィッシャーが農業試験のために考案した。 Sir Ronald Aylmer Fisher (1890-1962) フィッシャ…

【3水準系直交配列表実験】スタットワークス解析:バンパーの塗装膜厚

◆3水準系直交配列表実験について、実験の計画からStatWorks(スタットワークス)を活用した解析手順について一連の流れを事例を用いて確認する。 3水準直交配列表実験の《基礎》については以下の記事を参照ください。 instant.engineer JUSE‐StatWorksによる…

実験計画法:3水準系直交配列表実験とは

直交配列表とは 直交表とは、任意の因子について、その水準のすべての組合せが同数回ずつ現れるという性質をもつ実験のための割り付け表である。 一般に要因配置型の実験では、少なくとも因子の水準数の積の回数だけ実験数が必要になり、因子数が多くなると…

実験計画法における『乱塊法』とは:実験環境を揃えるためのブロック因子

実験計画法における「乱塊法」とは 実験全体をいくつかのブロック(塊)に分けて、塊の中で実験順序をランダムに決める方法のこと。ブロックとして区分けするのに使われるのがブロック因子で、一般的には実験日、作業者、ロットなどが用いられる。実験環境を…

2水準系直交配列表実験による『多水準法』スタットワークス解析

2水準系直交配列表における「多水準法」とは? 2水準系の直交配列表実験で、特定の因子だけ4水準として実験を計画したい場合には、多水準法という割り付け方法を使う。 このような場合、2水準系直交配列表の1列の自由度は(2-1)=1であるのに対して、4水準の因…

【2水準系直交配列表実験】スタットワークス解析:鋼板の洗浄油残り

◆2水準系直交配列表実験について、実験の計画からStatWorks(スタットワークス)を活用した解析手順について一連の流れを事例を用いて確認する。 2水準直交配列表実験の「基礎」については以下の記事を参照ください。 instant.engineer JUSE‐StatWorksによる…