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エンジニアの仕事効率を上げる知識をシェアするブログ/QC統計手法/公差設計・解析/TPS(トヨタ生産方式)

トヨタで学ぶ予防保全の実践方法

保全の仕事とは? 「保全」とは、設備や機械、施設などを維持し、その性能や機能を長期にわたって保つことを指す。 これには、定期的な点検やメンテナンス、故障した部品の修理や交換、性能改善のためのアップグレードなどが含まれる。 保全の主な目的は、設…

トヨタ危機管理の核心:9つの特徴と実践事例

コロナショックからいち早く業績回復したトヨタ トヨタの危機管理 どんな時代でも「黒字化」できる底力 作者:野地 秩嘉 プレジデント社 Amazon リーマンショック時には赤字となったトヨタだが、コロナショック時は他の自動車会社に先駆けて業績を回復させ、…

プロセスを不安定にして「問題」を可視化!TPSの革新的アプローチ

トヨタ生産方式における「問題」とは? TPS(トヨタ生産方式)における「問題」とは、製造プロセスや作業工程に生じるムダや非効率、品質の不備、安全性の不足といった、生産性や品質を阻害する要素全般を指す。トヨタでは、これらの問題を積極的に特定し、…

ムダを削減し品質を向上!「モノと情報の流れ図」の魅力

「モノと情報の流れ図」とは 業務カイゼンのツールとしてトヨタが使っているのが「モノと情報の流れ図」である。 これはトヨタ生産方式(TPS)において重要なツールの一つであり、その名の通り、「モノ」の流れと、「情報」の流れを1枚の図にまとめたもので…

トヨタ標語「よい品よい考」とは何か?

『よい品よい考』とは トヨタの工場や関連会社の生産現場で掲げられている『よい品よい考』って、何を意味するのか? トヨタ公式Twitterで以下のような説明がある。 【#よい品よい考 って何❓】トヨタの工場で見られるこの標語は「よい品(しな)よい考(かん…

TPSでは設備改善より動作改善を優先する

TPSにおける改善のアプローチ トヨタ生産方式(TPS)における改善のアプローチは、設備改善よりもまず動作改善を重視するという特徴を持っている。 その背景や理由、そしてプレス成型装置を例にした具体例について説明する。 なぜ動作改善が設備改善よりも優…

トヨタの「問題解決」は現状把握から始める4つのステップ

トヨタの問題解決 トヨタの書類の基本は「問題の解決を考える書類」 トヨタにおいて仕事とは、「方針管理」と「問題解決」である。 では、後者の「問題解決」とは具体的にどういったものなのか。 トヨタの「問題解決」は、同社の持続的な改善文化の核心に位…

TPS「7つのムダ」には2種類ある:事技系職場と生産部門

7つのムダ トヨタ生産方式(TPS)における「7つのムダ」は、製造業において非効率的な作業やムダを最小化するためのキーコンセプトである。 トヨタの工場、生産部門でよくいわれる”作りすぎのムダ”に始まる「7つのムダ」は有名だが、実は事技系職場に向けた…